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畳ガイドブック

畳の情報 〜いぐさ風物詩〜

畳は平安時代にその姿形を現し、科学万能と云われる新時代にあっても、畳の持つ素晴らしい天然素材の特性を生かし、湿度が高く、気温の変化の多い日本の風土に最も適した敷物として、今日まで愛用されています。

畳表の原料イ草は、湿地に自生する多年生植物。現在は熊本・福岡・広島・岡山・石川・高知等で栽培されています。

1枚の畳表を織るのには、およそ4,000本〜7,000本のイ草が使われ、その質・長さ・色調が品質を決める重要な要素になっています。織られている経糸には、麻糸と綿糸があり、麻の方が強く高級品に使われています。又、畳表は各主産地による呼称がつけられています。広島県産を備後表、岡山県産を備中表、熊本県産を肥後表、福岡県産を筑後表、高知県産を土佐表と云ったように幕藩体制によって確立されて藩名を畳表の呼称として、現在も使われています。

熊本県は、全国のイ草の8割以上、畳表の7割以上を生産しており、圧倒的なシェアを持っています。色調が揃っており耐久性に優れ、標準品より上級品まで種類が豊富です。8月に苗床から健康な苗だけを1株1株丁寧に株分けをし、12月の寒いときに本田(ほんでん)に植え付けられます。

翌年5月上旬頃、イ草の先端を刈り取り、根元に日光が透る様にして、新芽の発生を促します。そして、良質のイ草を多く生育させるため、5月から6月にかけ肥料を施します。6月中旬〜7月中旬にかけ、よく充実したイ草を機械で刈り取ります。熊本畳表の独特な光沢と香りを持たせるため、天然染土による泥染めを行い、織機で織り上げられます。